10.4 ソフトウェア

1. アカウント申請

顔認証統合デバイスを使用する前に、SenseLink クラウドプラットフォームのエンタープライズアカウント権限を取得していることを確認します。手順の詳細については、「サービス開始のご連絡」記載のお問い合わせ方法にてお問い合わせをお願い致します。 使用しているシステムバックエンドがプライベートのデプロイバージョン (SenseLink Enterprise) の場合、デフォルトの初期ログインアカウントおよびパスワードは同じで、admin1234 です。システムのセキュリティを確保するため、SenseLink プラットフォームを使用して、パスワードを適時変更することを強く推奨します。

2. ログイン登録

2.1 アカウントログイン

1) ログイン:顔認証統合デバイスを起動したら、ネットワークが正しく接続されていることを確認します。初めてシステムに入る場合は、SenseLink アカウントにログインする必要があります。ログインに失敗すると、次のエラーメッセージが表示されます。

2) サーバー設定:デバイスはデフォルトでパブリッククラウドサービスを使用します。提供されたパスワードを使用して、SenseLink アカウントに直接ログインできます。プライベートクラウドサービスを利用する場合は、右上の [設定] ボタンをクリックしてプライベートクラウドサーバーのアドレスを設定する必要があります。

3) サーバーアドレス変更:サーバーアドレスを変更する必要がある場合は、設定メニュー画面中の「アカウントを切替」でログアウトし、ログイン画面の右上にある歯車マークをタッチし、サーバアドレスを変更します。

2.2 デバイスの登録

1) 最初のアカウントログインに成功したら、デバイスを登録する必要があります。登録には、デバイス名(最大 50 文字、必須)およびインストール場所(最大 50 文字、必須) が含まれます。デバイス名およびインストール場所のフィールドは、デフォルトでは空欄で、手動で入力します。

3 顔認証

3.1 モード選択

初めてシステムを使用する場合は、認証モード(Single-face/Multi-face) を選択する必要があります。Single-faceモードでは、1人の顔認証のみに対応し、組織的な高いセキュリティが求められるシーンに適しています。Multi-faceモードでは 3人の同時認識に対応しており、通行量の高いシーンに適しています。

3.2 顔認証

顔認証統合デバイスの主な機能は、顔が顔認証統合デバイスに近づくと、顔認識と身元確認を行います。自動的かつ迅速に顔検出が行われ、正確な人物識別が行われます。

  • 顔認証の成功:顔を覆わず、カメラに向きます。顔がデータベースの情報と一致すると、認証成功のメッセージが表示されます (管理バックエンドで認証成功プロンプトのカスタマイズができます)。デバイスでは、ユーザーのアバターと名前、現在の時刻、その他の設定可能な情報 (部門、役職、従業員番号、ID 番号、またはその他のカスタマイズされた情報。一人モードでのカスタム表示のみ) が表示できます。ドアに接続されている場合、制御されたドアが開き、人が通過できるようになります。

  • 管理者が設定した通行時間外に人が通過しようとすると、「通行時間外です」というメッセージが表示され、ドアは開きません(ドアに接続されている場合)。無許可の人物を効果的に拒否することができます。

  • 管理バックエンドに識別した人物に関連する情報がない場合、「訪問者は、管理者に連絡してください」というメッセージ (管理バックエンドで認証失敗プロンプトのカスタマイズができます)が表示され、ドアは開きません(ドアに接続されている場合)。このため無許可の人物を効果的に拒否することができます。ドアベルが設定されると、ホームページに [ドアベル] ボタンが表示され、[ドアベル] ボタンをクリックしてドアベルを鳴らすことができます。

  • 管理バックエンドでブラックリストグループのメンバーとして識別されると、「通行許可がありません」というメッセージ(管理バックエンドで識別ブラックリストプロンプトのカスタマイズができます) が表示され、ドアは開きません(ドアに接続されている場合)。このため、ブラックリストに記載されている人を効果的に拒否することができます。拒否リストアクセス許可がONに設定されている場合は、認識されたブラックリスト登録者も正常に通過できます。

  • 画像、ビデオ、3D モデル、およびマスクを使用して識別が行われた場合、「Non-living Attack(なりすましによる攻撃)」というメッセージが表示され、ドアは開きません(ドアに接続されている場合)。このため、不正な攻撃を効果的に拒否することができます。

3.3 スタンバイ

一定時間人が通過しない場合、デバイスは自動的にスタンバイモードになります。カメラおよび他の機能はオフになり、消費電力を抑え、デバイスの寿命を延ばすことができます。人の接近や画面をタップしたことを検知すると、自動的に認証ページがオンになり、正常に動作します。

3.4 異常に関するレポート

顔認証統合デバイスは、デバイスのハードウェア状態を監視することで、対応するアラームまたはアラーム解除イベントが SenseLink 管理バックエンドに送信されます。アラームのタイプには次のものがあります。

  • 窃盗アラーム:窃盗ボタンがポップアップされたことを認識すると、デバイスのフロントエンドに窃盗アラームメッセージが表示され、異常に関するレポートがバックエンドに送信されます。

  • 強制ドア開閉:デバイスで人の顔認証、QRコードスキャン、カードを通す、ドアオープンボタンなど、通常ドアを開ける方法でドアを開けていないことが検出されると、デバイスのフロントエンドで窃盗アラームメッセージがポップアップし、異常に関するレポートがバックエンドに送信されます。

  • 火災アラーム:周囲の環境で火災が感知されると、デバイスのフロントエンドに火災アラームメッセージが表示され、異常に関するレポートがバックエンドに送信されます。

  • ドアセンサータイムアウト:ドアセンサーにより所定の時間以上ドアが開いていると、異常に関するレポートがバックエンドに送信されます。 非生体による攻撃: 画像、ビデオ、印刷した紙、マスクなどの非生体に攻撃されると、「生体ではありません」というメッセージが表示され、異常に関するレポートがバックエンドに送信されます。

  • パスワードクラック:誤ったパスワードを5回続けて入力すると、パスワード入力が2分間無効となり、異常に関するレポートが管理バックエンドに送信されます。

4 設定

4.1 設定の開始

メインページを 2 秒間長押しします。デバイス管理者の SenseLink ログインパスワードを入力して、設定インターフェイスに入ります。設定オプションには、デバイス情報、通行設定、システム設定、グリーティング設定が含まれます。

4.2 デバイス情報

デバイス情報には、デバイス名、デバイスの場所、デバイス番号、デバイスの IP アドレス、デバイスのシリアル番号、会社情報、現在のバージョンがあります。SenseLink クラウドではデバイス名と場所を変更できます。残りの情報は表示のみ可能で、変更はできません。

4.3 通行設定

4.3.1 通行グループ

顔認証統合デバイスは、デバイスの通行グループをローカルデータベースに同期できます。デバイスの [通行グループ] タブをクリックし、従業員、訪問者、ブラックリストに登録された通行グループを表示できます。通行グループの登録については、「SenseLink ユーザーマニュアル」をご参照ください。通行グループの人物照合: 通行グループメンバーはあいまい検索と正確な検索で検索可能です。

4.3.2 通行記録

デフォルトでは、5 万件の通行記録がローカルに保存されます。記録量が容量を超えると、最も古い記録から消去され、記録は、逆時系列で表示されます。名前のあいまい検索および正確な検索で通行記録を検索でき、通行時間でも特定の日の通行記録を検索することができます。

4.4 システム設定

4.4.1 機能設定

  • 検証モード::顔、顔または QR コードまたはカード、顔またはカード、IDカード、顔またはIDカード、顔とIDカードなど、複数の検証の組み合わせに対応しています。

  • 表示モード:一人モード/複数人モードに対応しています。一人モードを選択すると、一人を認識するインターフェイスに入り、最大の顔幅が検出され、認識が実行されます。一人モードは、ドア制御やゲート制御など、セキュリティ要件の高いシーンに適しています。複数人モードを選択すると、最大3つの顔検出および認識が可能な複数人認識インターフェイスに入ります。複数人モードは、スタッフの出勤や、多くのゲストをお迎えするときなど、素早い通行シナリオに適しています。

  • 音声メッセージ:オン/オフを設定できます。デフォルトではオンに設定されていて、認識に成功すると、音声メッセージが再生されます。

  • タッチ認識:オン/オフを設定できます。デフォルトではオフに設定されています。オンにすると、画面をタップして認識プロセスを開始できます。一度に識別できるのは 1 人だけです。この機能は、一人モードでのみ使用できます。

  • ブラックリスト登録者通行:オン/オフを設定できます。デフォルトではオフに設定されています。ブラックリスト登録者通行機能がオンで、認証された人がブラックリストに登録されていて、ドアに接続されている場合、ドアは正常に開きます。

4.4.2 顔認証設定

  • 生体検知:オン/オフを設定できます。デフォルトではOFFに設定されています。

  • 生体認識しきい値の設定:値の対応範囲は0.97~0.99です。デフォルト値は0.98です。

  • 顔認証しきい値の設定:値の対応範囲は0.89~0.92です。デフォルト値は0.9です。

  • 顔/IDカード認証しきい値の設定:閾値の推奨範囲は0.6~0.65です。デフォルト値は0.6です。

  • 顔認識距離の設定:0.5m〜2mのいずれかで0.1m刻みで設定できます。デフォルトの距離は1.5mに設定されています。

  • 登録写真の表示:オン/オフを設定できます。デフォルトではオンに設定されています。

  • 登録氏名の表示:オン/オフを設定できます。デフォルトではオンに設定されています。

  • 顔認証間隔:デフォルトの間隔は3秒です。値は3~30の間で設定できます。この機能は、一人モードでのみ使用できます。

4.4.3 ドア設定

  • 盗難防止アラーム:オン/オフを設定できます。デフォルトではオンに設定されています。オープン後に異常が検出された場合にアラームをトリガーできます。オフの場合、このブザーアラームは作動しません。

  • ドアオープンモード:ローカルリレー、ネットワークリレー、Wiegand 26、32、および 34 をサポートします。

  • ドアオープン時間:時間設定をサポート。デフォルト設定は 6 秒です。1~30 秒の間で設定できます。

  • GPIO ポート設定:3 つの GPIO 拡張。ドアベル、ドアセンサー、出口ボタン、および火災信号の拡張をサポート。

  • Wiegand 入力:Wiegand 26、32、および 34 をサポート。

  • ユーザー補助機能:パルス時間、パルス幅、大端と小端の間の逆順送信など、Wiegand の詳細オプションを設定できます。

4.4.4 システム設定

  • 使用環境:屋内および半屋外から選択できます。半屋外を選択した場合、ちらつき補正機能がサポートされています。ちらつき補正オフ、50 Hz、60 Hz のいずれかを選択できます。(サーモグラフィーカメラ使用時は屋外や半屋外での使用は保証範囲外となります)

  • 言語:簡体字中国語、繁体字中国語、および英語に対応しています。

  • 自動再起動:オン/オフを設定できます。デフォルトはオン、時刻は 02:00 に設定されています。オンにした後、時刻選択ができます。

  • スタンバイ:オン/オフを設定できます。デフォルトではオンに設定されています。オンにすると、スタンバイ認識の起動距離およびスタンバイスリープ時間設定ができます。

4.4.5 全設定リセット

顔認証統合デバイスの初期設定の復元ができます。

最終更新