8.1 インストール準備
8.1.1 root 権限の取得
サーバーのTerminal(端末)を開き、root権限を取得したうえで必要なソフトウェアをインストールしてください。
root権限を取得しパスワードを入力してください。
8.1.2 ハードディスクの追加
要件を満たすハードディスクの設定がすでに完了している場合、またAmazon EC2及びAlibaba ECSをご利用の場合、このステップをスキップしてください。
ディスク管理ツールを立ち上げるため、次のコマンドを入力してください。
ファイルシステムタイプはお客様のHDD設備に合わせて変更してください。
8.1.3 ファイアウォールの構成
7.3 ポート使用状況 を確認し、ファイアウォールを構成してください。
8.2 インストールの手順について
SenseLink GE Enterprise 2.3.3 まであった簡易インストール手順は、SenseLink GE Enterprise 2.6.0 より削除しました。ステップバイステップインストールをご使用ください。
SenseLink GE Enterprise のインストールは CUI で実行します。インストールは大きく次の3つの操作が必要です。
インストールを進めると、お客様の既存Docker環境が使用できなくなります。お客様の既存環境に影響を及ぼさない為に、当ソフトウェアの専用環境を構築することを推奨します。
以降の手順で記載されている "{senselinkge-standardalone}"は、SenseLink GE Enterprise のインストールパッケージを解凍したディレクトリに置き換えてお読みください
8.3 Docker の構成
8.3.1 Docker のアンインストール
システム環境にdocker、docker.io、docker-engineがすでにインストールされている場合、すべてアンインストールしてから次のステップに進んでください。
コピー sudo apt-get purge $( sudo dpkg -l | \
grep -e docker -e containerd -e runc | awk '{ print $2 }' )
8.3.2 Docker 19.03.15のインストール
本節では リポジトリからのインストール手順を説明しています。
オフライン環境でのDocker のインストールについては、以下のリンクをご参照ください
Ubuntu 20.04 Ubuntu 18.04 Ubuntu 16.04
コピー sudo apt-get update
sudo apt-get install \
apt-transport-https \
ca-certificates \
curl \
gnupg-agent \
software-properties-common
curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -
sudo apt-key fingerprint 0EBFCD88
sudo add-apt-repository \
"deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
$(lsb_release -cs) \
stable"
sudo apt-get update
sudo apt-get install docker-ce=5:19.03.15~3-0~ubuntu-focal docker-ce-cli=5:19.03.15~3-0~ubuntu-focal containerd.io
Docker インストール完了後、バージョンをご確認ください
コピー sudo apt-get update
sudo apt-get install \
apt-transport-https \
ca-certificates \
curl \
gnupg-agent \
software-properties-common
curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -
sudo apt-key fingerprint 0EBFCD88
sudo add-apt-repository \
"deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
$(lsb_release -cs) \
stable"
sudo apt-get update
sudo apt-get install docker-ce=5:19.03.15~3-0~ubuntu-bionic docker-ce-cli=5:19.03.15~3-0~ubuntu-bionic containerd.io
Docker インストール完了後、バージョンをご確認ください
コピー sudo apt-get update
sudo apt-get install \
apt-transport-https \
ca-certificates \
curl \
gnupg-agent \
software-properties-common
curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -
sudo apt-key fingerprint 0EBFCD88
sudo add-apt-repository \
"deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
$(lsb_release -cs) \
stable"
sudo apt-get update
sudo apt-get install docker-ce=5:19.03.15~3-0~ubuntu-xenial docker-ce-cli=5:19.03.15~3-0~ubuntu-xenial containerd.io
Docker インストール完了後、バージョンをご確認ください
8.3.3 Dockerのディレクトリ変更
手順1:daemon.jsonという名前のファイルを、下記ディレクトリに保存します。
/etc/docker/daemon.json
例:Dockerコンテナ保存先を/dataにする場合
コピー {
"data-root" : "/data"
}
手順2:Dockerを再起動します。
コピー sudo service docker restart
Dockerコンテナの保存先を変更する理由:
システムドライブではなく別のドライブにDockerコンテナを保存することにより、システムドライブの容量を確保するためです。この設定は環境に応じて変更してください。なお、設定を変更しなくてもSenseLink GE Enterpriseの動作に影響はありません。
8.3.4 Dockerコンテナのリソース(メモリ)の権限設定
設定ファイルを変更してください。
設定ファイルの、
GRUB_CMDLINE_LINUX=...
の行を、以下のように変更してください。
GRUB_CMDLINE_LINUX="cgroup_enable=memory swapaccount=1"
(設定ファイルのデフォルト値はご利用になるOSのバージョンによって異なります)
上記変更後、新しい設定を適用させるため以下のコマンドを入力してください。
次に、サーバーを再起動してください。再起動コマンドは以下です。
8.4 インストール設定ファイルの更新
8.4.1 セッションタイムアウト設定(オプション)
インストールパッケージの {senselinkge-standardalone}/public/java_service/config/application-local.ymlファイルをvimで開き、セッションのタイムアウトを適切に変更してください。
既定値は43200秒(12時間)です。
コピー vim {senselinkge-standardalone}/public/java_service/config/application-local.yml
expires の値を変更してください。既定値は以下です。
8.4.2 イメージファイルの権限変更
ターミナルでroot権限を取得してください。その後、chmod 775 -Rで解凍されたSenseLinkのディレクトリに読込み、書込み及び実行する権限を付与してください。
コピー chmod 775 –R /{senselinkge-standardalone}
アップデートパッケージの保存ディレクトリおよびアップデートパッケージ名は、お客様の環境に合わせて変更してください。
8.4.3 データ保存ディレクトリの変更
コピー vim /{senselinkge-standardalone}/config
senselink_config_path
を適切なデータ保存ディレクトリに変更してください。
本文では、senselink_config_path=/data/sensetime/senselink
を前提で記述しています。
8.4.4 サービスのタイムゾーンを変更(オプション)
configファイルをvimで開き、time_zoneを適切に変更してください
例:
コピー vim {senselinkge-standardalone}/config
# vimを開く後、time_zone部分を変更
time_zone = GMT+9:00
8.5 SenseLink GE Enterprise インストール
SSLサーバー証明書の使用有無(SSL/TLS対応有無)によって、インストール時の事前作業が異なります。
8.5.1 httpsでインストールする場合(デフォルト)
お客様が準備したSSLサーバー証明書と秘密鍵を「./public/web_service/cert/」の直下にコピーして、それぞれ「senselink.crt」と「senselink.key」にリネームしてください。
HTTPSでインストールする場合、中間証明書は不要です。
(本製品に同梱する「senselink.crt」と「senselink.key」は参照例です、使用しないでください)。
コピー cp お客様のCert格納ディレクトリ/sample.crt {senselinkge-standardalone}/public/web_service/cert/senselink.crt
cp お客様のCert格納ディレクトリ/sample.key {senselinkge-standardalone}/public/web_service/cert/senselink.key
その後、アクセス可能なドメイン名を設定してください。
コピー vim {senselinkge-standardalone}/public/web_service/default_https
"{senselinkge-standardalone}"は、インストールパッケージのディレクトリに置き換えてください。
add_header 'Access-Control-Allow-Origin' *;
の部分が複数箇所存在します。
add_header 'Access-Control-Allow-Origin' http://xxx.xxx.com;
に変更してください(*の部分をアクセス可能なドメイン名で設定してください)。
上記の準備完了後、install.shを実行して、インストールを開始してください(5分程度で完了します) 。
コピー cd {senselinkge-standardalone}
./install.sh
8.5.2 httpでインストールする場合
run_all.sh内で実行するweb_serviceのシェルを、run.sh(https用)からrun_http.sh(http用)に変更してください。
run_all.shの内容を変更します。変更コマンドは以下です。
コピー vim {senselinkge-standardalone}/public/run_all.sh
※"{senselinkge-standardalone}"はインストールパッケージのディレクトリに置き換えてください
スクリプト内の下記箇所
コピー cd ../web_service
./run.sh ${web_version}
を
コピー cd ../web_service
./run_http.sh ${web_version}
に変更してください。
その後、アクセス可能なドメイン名を設定してください。
コピー vim {senselinkge-standardalone}/public/web_service/default
"{senselinkge-standardalone}"は、インストールパッケージのディレクトリに置き換えてください。
add_header 'Access-Control-Allow-Origin' *;
の部分が複数箇所存在します。
add_header 'Access-Control-Allow-Origin' http://xxx.xxx.com;
に変更してください(*の部分をアクセス可能なドメイン名で設定してください)。
上記の準備完了後、install.shを実行して、インストールを開始してください(5分程度で完了します) 。
コピー cd {senselinkge-standardalone}
./install.sh
8.5.3 インストール時の注意事項
install.shの実行時、ハードウェア要件に満たすかどうかのチェックが実施されます。やむを得ずハードウェア要件に満たさないサーバーを利用する場合、install.shと同ディレクトリにあるverify-env.shを修正する必要があります。
下記の図の通りにハードウェアチェックの部分をコメントアウトしてからinstall.shを実行してください。
なお、ハードウェア要件に満たさないサーバーで本製品を稼働する場合、アプリケーションの動作が不安定となる恐れがあることを、予めご了承ください。
8.5.4 データベースパスワードの変更(オプション)
インストール後、データベースのパスワードの変更が可能です。全ての初期パスワードの変更を推奨します。
下記"{senselinkge-standardalone}"はインストールパッケージのディレクトリに置き換えてください
変更するには、
database_serviceコンテナにログインして、MySQL、MongoDBのパスワードをそれぞれ変更してください
database_serviceの設定ファイルにある、redisのパスワードを変更してください
"{senselinkge-standardalone}/config"のパスワードを変更後のパスワードに更新し、restart.shを実行することでサービスを再起動してください。
下記はconfigファイルの例です。実際のユーザー名とパスワードはconfigファイルを確認してください。
コピー # mysql
mysql_user = senselink #senselinkユーザーのユーザー名
mysql_password = password #senselinkユーザーのパスワード
mysql_root_password = root_password #rootユーザーのパスワード
# mongoDB
mongo_user = sensekeeper #mongoDBのユーザー名
mongo_password = password #mongoDBのパスワード
# redis
redis_password = password #redisのパスワード
下記の順番に各データベースのパスワードを変更してください。
コピー # mysql
# change settings to enable the change of Mysql password
vim {senselinkge-standardalone}/public/sync_service/config/sync.toml
# modify “enabled = false” to “enabled = true”
vim {senselinkge-standardalone}/public/slinkpush_service/config/app.toml
# modify “enabled = false” to “enabled = true”
# login to database_service container
docker exec -it database_service bash
# login to Mysql
# please change the "password" to your "password" in config file
mysql -u senselink -ppassword
# change password for current user, please change "new_password" to your new password
mysql > set password= "new_password" ;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec )
mysql > exit
Bye
# please change the "root_password" to your "root_password" in config file
mysql -u root -proot_password
# change password for current user, please change "new_root_password" to your new password
mysql > set password= "new_root_password" ;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec )
mysql > exit
Bye
# login to MongoDB
mongo
> use sensekeeper
switched to db sensekeeper
# please change "password" to your password in config file
> db.auth( "sensekeeper" , "password" )
1
# now you can change the password
> db.changeUserPassword( "username" , "new_password" )
> exit
bye
# exit database_service
exit
#change the Redis password through config files
vim {senselinkge-standardalone}/public/database_service/database_config/redis.conf
# modify “requirepass senselink_redis” to “requirepass {new_password}”
# update config by your new password
vim {senselinkge-standardalone}/config
# restart SenseLink server
cd {senselinkge-standardalone}
./restart.sh
更新後のconfigファイルの例です。
コピー # mysql
mysql_user = senselink #senselinkユーザーのユーザー名
mysql_password = new_password #senselinkユーザーのパスワード
mysql_root_password = new_root_password #rootユーザーのパスワード
# mongoDB
mongo_user = sensekeeper #mongoDBのユーザー名
mongo_password = new_password #mongoDBのパスワード
# redis
redis_password = new_password #redisのパスワード