8 インストール

8.1 インストール準備

サーバーのTerminal(端末)を開き、root権限を取得したうえで必要なソフトウェアをインストールしてください。

root権限を取得しパスワードを入力してください。

sudo su -

8.2 ハードディスクの追加

※要件を満たすハードディスクの設定がすでに完了している場合、またAmazon EC2及びAlibaba ECSをご利用の場合、このステップをスキップしてください。 ディスク管理ツールを立ち上げるため、次のコマンドを入力してください。

sudo gnome-disks 

ファイルシステムタイプはお客様のHDD設備に合わせて変更してください。

8.3 インストールの方法

インストールする方法が、簡易インストールとステップバイステップインストール、2つあります。HTTPでインストールする場合、ステップバイステップインストールを使用してください。

簡易インストールは、8.4章、8.13章、8.14章をご参照ください。

ステップバイステップインストールは詳細な8.5章からご参照ください。

8.4 簡易インストール

解凍された権限付きのSenseLinkイメージフォルダを読込み、書込み及び実行する権限が付与された/data/の直下に配置し、以下のコマンドを実行する。

コマンド実行後、OSが自動に再起動されます。インストールには少々時間がかかるため、完了までお待ちください。フォルダ権限の原因で一回目のインストール時失敗する場合があります。もう一度実行することでインストール可能です。

インストール時の注意事項とパスワード等の変更は8.13章、8.14章をご参照ください。

8.5 Docker のアンインストール

ここからは、ステップバイステップのインストール方法です。

システム環境にdocker、docker.io、docker-engineがすでにインストールされている場合、すべてアンインストールしてから次のステップに進んでください。

8.6 Docker 19.03.5のインストール

Ubuntu 18.04を使用する場合は以下です。

Ubuntu 16.04を使用する場合は以下です。

8.7 Dockerのディレクトリ変更

手順1:daemon.jsonという名前のファイルを下記ディレクトリに保存します。  /etc/docker/daemon.json

例:Dockerコンテナ保存先を/dataにする場合

手順2:Dockerを再起動します。

■Dockerコンテナの保存先を変更する理由 システムドライブではなく別のドライブにDockerコンテナを保存することにより、システムドライブの容量を確保するためです。この設定は環境に応じて変更してください。なお、設定を変更しなくてもSenseLink GE Enterpriseの動作に影響はありません。

8.8 Dockerコンテナのリソース(メモリ)の権限設定

設定ファイルを変更してください。

設定ファイルの、

GRUB_CMDLINE_LINUX=...  

の行を以下のように変更してください。

GRUB_CMDLINE_LINUX="cgroup_enable=memory swapaccount=1"

(設定ファイルのデフォルト値はご利用になるOSのバージョンによって異なります)

上記変更後、新しい設定を適用させるため以下のコマンドを入力してください。

次に、サーバーを再起動してください。再起動コマンドは以下です。

8.9 セッションタイムアウト設定(オプション)

インストールパッケージの/public/java_service/config/application-local.ymlファイルをvimで開き、セッションのタイムアウトを適切に変更してください。既定値は43200秒(12時間)です。

インストールパッケージの/public/java_service/config/application-local.ymlファイルをvimで開き、セッションのタイムアウトを適切に変更してください。既定値は43200秒(12時間)です。

8.10 イメージファイルの権限変更

ターミナルでroot権限を取得してください。その後、chmod 775 -Rで 解凍されたSenseLinkのディレクトリに読込み、書込み及び実行する権限を付与してください。

※アップデートパッケージの保存ディレクトリおよびアップデートパッケージ名は、お客様の環境に合わせて変更してください。

8.11 データ保存ディレクトリの変更

senselink_config_pathを適切なデータ保存ディレクトリに変更してください。

本文ではsenselink_config_path=/data/sensetime/senselinkを前提で記述しています。

8.12 サービスのタイムゾーンを変更(オプション)

configファイルをvimで開き、time_zoneを適切に変更してください

8.13 インストール

SSLサーバー証明書の使用有無(SSL/TLS対応有無)によって、インストールする前の事前作業が異なります。

httpsでインストールする場合(デフォルト)

お客様が準備したSSLサーバー証明書と秘密鍵を「./public/web_service/cert/」の直下にコピーして、それぞれ「senselink.crt」と「senselink.key」にリネームしてください。

HTTPSでインストールする場合、中間証明書は不要です。

(本製品に同梱する「senselink.crt」と「senselink.key」は参照例です、使用しないでください)。

httpでインストールする場合

run_all.sh内で実行するweb_serviceのシェルを、run.sh(https用)からrun_http.sh(http用)に変更してください。

run_all.shの内容を変更します。変更コマンドは以下です。

スクリプト内の下記箇所

に変更してください。

その後、アクセス可能なドメイン名を設定してください。

add_header 'Access-Control-Allow-Origin' *; の部分が複数箇所存在します。

add_header 'Access-Control-Allow-Origin' http://xxx.xxx.com; に変更してください(*の部分をアクセス可能なドメイン名を設定してください)。

上記の準備完了後、install.shを実行して、インストールを開始してください(5分程度で完了します)。

8.14 インストール時の注意事項

install.shの実行時、ハードウェア要件に満たすかどうかのチェックが実施されます。やむを得ずハードウェア要件に満たさないサーバーをご利用する場合、install.shと同ディレクトリにあるverify-env.shを修正する必要があります。下記の図の通りにハードウェアチェックの部分をコメントアウトしてからinstall.shを実行してください。

なお、ハードウェア要件に満たさないサーバーで本製品を稼働する場合、アプリケーションの動作が不安定となる恐れがあるため、ご了承ください。

8.15 データベースパスワードの変更(オプション)

インストール後でもデータベースのパスワードは変更可能です。全ての初期パスワードを変更するように推奨します。

下記"/home/root6/Desktop/{senselinkge-standardalone}"はインストールパッケージのディレクトリに置き換えてください

変更するには

  1. database_serviceコンテナにログインして、MySQL、MongoDBのパスワードをそれぞれ変更してください

  2. database_serviceの設定ファイルにあるredisのパスワードを変更してください

  3. "/home/root6/Desktop/{senselinkge-standardalone}/config"のパスワードを変更後のパスワードに更新し、restart.shを実行することでサービスを再起動してください。

下記はconfigファイルの例です。実際のユーザー名とパスワードはconfigファイルを確認してください。

下記の順番に各データバースのパスワードを変更してください。

更新後のconfigファイルの例です。

最終更新

役に立ちましたか?