1 製品概要

顔は実際の使用される環境によって、実在の人物の顔・顔写真・顔動画の3つのタイプに大きく分類されます。生体は、実在の人物の顔を指し、非生体は顔写真や顔動画などの顔を指します。

生体検知によって、写真、動画、およびその他のなりすましと実在の人物の顔を区別し、画面内の顔が本物の人物の顔であるかを自動的に判断することができます。印刷された写真やスクリーン上の写真と動画を正確に認識し、なりすましによる攻撃を効果的に防ぎます。

1.1 技術原理

サイレント生体検知技術は、顔検知、生体検知、および顔画像取得の3つの部分で構成されています。

  • 顔検知、測位、および取得:システムはカメラが撮影した画像から顔画像の位置を検知するためのアルゴリズムを使用して位置を特定し、その特性値に基づいて顔のサイズを計算/処理を行います。

  • 生体検知:ディープラーニングの手法を介して生体と非生体の特徴や違いを学習し、顔画像が生体のものかどうかを判断し、写真、加工動画、および3Dマスクなどの攻撃を効果的に防ぎます。

  • 顔画像の取得:検知プロセス中に顔認証に適した高画質の顔画像を収集します。

1.2 機能紹介

  • サイレント生体検知ソリューションを提供し、なりすまし防止検知のためにスマートフォンのカメラを介して顔画像を収集し、顔画像が正しい人物のものかどうかを判断します。

  • 生体検知の終了後、顔画像と暗号化されたバイナリのストリームファイルが返される。顔比較のためのAPIサーバー(プライベートクラウド)インターフェースを呼び出すための入力パラメーターとして使用できます。

1.3 最新バージョンと互換性

サイレント生体 SDK(Android版)の最新版はV2.4.4です(2021年8月日更新)。

インストールパッケージのサイズは9.29MBです。

Android4.0以降の機種に対応し、arm v7およびv8 NEONのアーキテクチャーに対応しています。

1.4 サンプル

  • Android Studioにサンプルプロジェクトをインポートして、実行します。

  • [検知開始] ボタンをクリックすると、生体検知を開始します。

  • 生体検知処理中、顔の状態に応じてプロンプトが表示されます。検知に成功すると、対応する顔画像が返されます。

1.5 ライセンス概要

ライセンスファイル(xxx.lic)には、対応するライセンスの有効期限 Expiration およびライセンス識別子 License SN 情報が含まれています。

プロジェクトにライセンスをインポートした後に package name error が報告された場合、プロジェクトに入力されているパッケージ名が list of bundled package names in the license(ライセンスにバンドルされたパッケージ名リスト) に含まれていることを確認します。またauthorization file is invalid が報告された場合、確認を行っても問題が解決しないときは、JCVのサポートまで問い合わせください。その際、ライセンスファイル内の License SN をご提供ください。

1.5.1 ライセンスの使用

提供されるSDKサンプルには、デフォルトでライセンスファイルが含まれていません。ライセンスファイルの取得後、実行前にリネームして指定されたパスに配置する必要があります。Androidサイレント生体検知のSDKサンプルのライセンス利用方法の詳細は、以下の通りです。

1.5.2 トライアルライセンスの手順

  1. ライセンスファイル(xxx.lic)を 、SenseID_Liveness_Silent.licにリネームします。

  2. SenseID_Liveness_Silent.licファイルを、common-silent/src/main/assets配下のディレクトリに配置します。

  3. ライセンスファイルの名前がプロジェクトコードにおける LICENSE_FILE_NAME 内の名前と一致していることをご確認ください。

1.5.3 ライセンスの手順(パッケージ名の記入が必要です)

  1. ライセンスファイル(xxx.lic)をSenseID_Liveness_Silent.licにリネームします。

  2. SenseID_Liveness_Silent.licファイルを、common-silent/src/main/assets 配下のディレクトリに配置します。

  3. ライセンスファイルの名前がプロジェクトコードにおける LICENSE_FILE_NAME 内の名前と一致していることをご確認ください。

  4. sample ---> build.gradleにおけるapplicationIdに対応し、記入するパッケージ名をライセンスにバインドされているパッケージ名に変更します。

最終更新